銅
五位堂銭 菊(ごいどうせん きく)
五位堂銭は、銭とつきますが、貨幣として作られたのではありません。
五位堂は鋳物で有名な場所ですが、その鋳物を作る際、溶けた鉄が残ります。
その鉄を用い職人さんたちは、菊などの文様をあしらった、子ども用の「石けり」を作りました。それが五位堂銭というわけです。
近代でも、子どものおもちゃに驚くような価値がつくことがありますが、この五位堂銭も同様です。
もし、五位堂銭を売るのであれば、絵銭を含めた古銭の買取専門店を利用することで、より満足のいく結果が得られるかもしれません。
皇宋通宝(こうそうつうほう)
皇宋通宝とは、北宋時代の中国の貨幣です。
この貨幣は、日本に大量に輸出されたため、寛永通宝ができる以前に、最も流通していた渡来銭でした。
書体は、真書体・篆書体の物が存在します。
大量に鋳造されたようですが、状態のいい物が少ない古銭です。
相場としては低い物になりますが、状態のいい物には必ず需要がある古銭ですので、古銭の専門店に査定を依頼するというのも一つの方法です。
洪武通宝(こうぶつうほう)
洪武通宝とは、中国の明代に鋳造されるようになった貨幣です。
日本では、寛永通宝が鋳造されるまで、渡来銭として利用されていました。
北京、浙江、江西、広東、福建など、その鋳造地を示す文字が貨幣の背面に記されている物もあり、書体などのバリエーションもかなり豊富となっています。
素人ではどの程度の価値があるか判断しにくい物ですので、洪武通宝を売りたい場合には、古銭専門の鑑定士がいる業者に依頼した方が安心でしょう。
小型五銭白銅貨(こがた5せんはくどうか)
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 1920年 / 大正9年 / 大正時代 | |
素 材 | 銅、 ニッケル |
ヨーロッパを舞台とした大正3年の第一次世界大戦時の銀相場の高騰により、極端な小銭不足となりったため、銀貨の代わりに臨時の少額紙幣を発行ました。
やがて銀価格の安定と共に少額紙幣の回収目的で十銭白銅貨とともに大正12年まで大量に発行されたました。
その後、昭和6年の満州事変で小銭が不足してきたため、昭和7年に再度発行されました。
価値につきましては、その発行時期により異なりますので、調べる際は価値を正確に評価してくれる古銭やコインの買取店へ依頼するようにしましょう。
青函トンネル開通記念硬貨(せいかんとんねるかいつうきねんこうか)
青函トンネル開通記念硬貨(500円白銅貨)は、建設開始から36年という非常に長い工期を経て1988年に完成した世界最長の「青函トンネル」開通を記念して発行されました。
表面は青函トンネルと津軽海峡を飛ぶかもめ、裏面は北海道と本州をつなぐ海底トンネルの地図がデザインされています。
記念硬貨としては希少性は低いですが、その歴史的な背景が、この記念硬貨の価値を高めています。
お売りになる際は、硬貨買取専門店なら在籍の鑑定士が価値や相場を査定しますので、利用されると良いでしょう。
瀬戸大橋開通記念硬貨(せとおおはしかいつうきねんこうか)
1988年4月に着工以来9年半の歳月をかけて、道路と鉄道の併用橋として世界最大級の瀬戸大橋が完成しました。
この記念硬貨はその開通を記念して「瀬戸大橋開通記念硬貨(500円白銅貨)」として発行されました。
表面は岡山県側から見た瀬戸大橋全景、裏面は本州と四国の地図が美しくデザインされています。
記念硬貨の場合はその状態により価値が変わってまいりますので、換金の相場をお知りになりたい方は、目利き高い査定員に市場価値判断をお願いしてみるのがポイントです。
札幌五輪記念硬貨(さっぽろごりんきねんこうか)
この札幌五輪記念硬貨(正式名称:「札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨」)は、1972年にアジア圏では初となる冬季オリンピックの開催を記念して発行されました。
表面はオリンピックの聖火台、裏面は五輪マークと初雪のモチーフで冬をイメージしたインパクトのある図案で人気のある記念硬貨ですが、比較的入手しやすいものの、その状態によっては非常に価値がございます。
記念硬貨は状態によって価値が変動しますので、お売りになりたい方は、一度買取の専門業者に相談することをおすすめいたします。
国際科学技術博覧会記念硬貨(こくさいかがくぎじゅつはくらんかいきねんこうか)
1985年に日本で3回目の国際的な博覧会、通称、つくばEEXPO’85の開催を記念して、この国際科学技術博覧会記念硬貨(500円白銅貨)が発行されました。
表面は筑波山と梅、裏面はEXPOのシンボルマークがデザインされています。
記念硬貨の中では入手が容易ですが、EXPO会場にて限定発売された貨幣セットには通常の貨幣セットよりも販売数が少なく希少価値があるものとされています。
家に眠っている硬貨があれば、価値を知るチャンスとして、査定へだしてみてはいかがでしょうか。
沖縄海洋博覧会記念硬貨(おきなわかいようはくらんかいきねんこうか)
沖縄海洋博覧会記念硬貨(100円白銅貨)は、1975年に沖縄で開催された海洋博覧会を記念して発行された記念貨幣で、記念硬貨の収集を始める方の最初の一枚として人気があります。
表面は守礼門と波、裏面は海洋博のシンボルマークとイルカがデザインされています。
沖縄の本土復帰を記念する硬貨でもあるので「日本国民一人1枚は持っている」と言われるほど記念硬貨の中では最も多く発行されました。
換金をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
筑前通宝(ちくぜんつうほう)
希少価値 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
時代背景 | 1863年 / 文久3年 / 江戸時代 | |
素 材 | 銅 |
筑前通宝とは福岡藩により鋳造された、天保通宝によく似た小判型の穴銭です。江戸幕府から地方銭として発行の許可が出なかったため、試鋳銭のみの鋳造となっていますので、現存数がとても少なく、非常に貴重な古銭だといえます。その希少性から、近年になってから作られたレプリカも多く存在しますので、お売りになる場合には、その価値や相場をよく理解している古銭買取店に鑑定をしてもらうことが大切となります。
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