昭和時代(1926~1989)
一銭錫貨(いっせんすずか)
1銭錫貨は1944年(昭和19年)に発行されましたが戦時中という特殊な状況化を考慮して作られたものでした。
アルミニウムは需要確保が優先で使用が難しかったため、その代りに錫と亜鉛が使用されました。
世相のよくないインフレ中に発行されたこともあり、大量に出回わったため、古銭としての価値はさほどありません。
買取価格は数百円がよいところでしょう。
ただ数があるなら合せて買い取ってもらうという手もありますので、高く売るコツとしてセット売りなどもおすすめです。
五銭アルミ貨(5せんあるみか)
このアルミ100%硬貨は太平洋戦争で航空機用アルミニウムの不足を補うため、2度の量目変更をしました。
昭和18年に発行停止して、当時、南方の占領地より手に入れやすくなった錫を用いた、穴あき五銭錫貨に引き継がれました。
デザインの特徴としては、表が菊の紋章と瑞雲(ずいうん、吉兆を表す紫色の雲)、裏面は神武天皇の弓に止まったと言われる金色のとび、金鵄です。
3種の重量違いがありますので、目利き高い査定員に市場価値に基づいた価格をつけてもらうのが望ましでしょう。
大阪万博記念硬貨(おおさかばんぱくきねんこうか)
1970年の大阪万博を記念して発行されて「日本万国博覧会記念100円白銅貨幣」という正式名称を持つ、この大阪万博記念硬貨は、比較的購入しやすい記念貨幣として人気があります。
葛飾北斎の「赤富士」が描かれた趣のある表面と博覧会のシンボルマークがデザインされている裏面とのコントラストが大変に印象的です。
貨幣セットであれば非常に価値がありますので、価値が気になる方は、買取業者へ一度試しに査定に出してみる事をおすすめします。
[オーストラリア] カンガルー金貨(かんがるーきんか)
希少価値 | ★★★★☆ | |
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相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 昭和61年 / 1986年 / 昭和時代 | |
素 材 | 金 |
カンガルー金貨は、オーストラリア連邦の西オーストラリア州政府公営のパース造幣局が1986年から発行している地金型金貨のことです。
裏面にはカンガルーがレリーフされており、このデザインが毎年変わるため高い人気を得ています。
発行元のオーストラリア政府が品位を保証していることもあって、国内外とわず収集家が多く安定して数万円以上の買取が期待できます。
また金に対する投資目的で購入されることも多いことから、今後も価格が高揚する可能性もありますので、お売りになるときは価値を正確に評価してくれる古銭やコインの買取店へ依頼するようにしましょう。
一銭アルミ貨(いっせんあるみか)
昭和13年に発行された1銭アルミ貨は1銭黄銅貨の代わりとして造られました。
というのも、戦時下で銅も錫も節約をせまられていたからです。
表にはヤタガラスがデザインされ、日本で初めてのアルミニウム製硬貨で生産性に優れていました。
戦争中ということもあり質も悪く、インフレの世相を反映して大量に製造されました。
そのため古銭としての価値はさほどなく、買取価格も数百円、極美品でも千円程度でしょう。
いざ売るときを考慮して、できるだけ状態を維持して保管しておくのがポイントです。
インドシナ貿易銀(いんどしなぼうえきぎん)
当時フランスが、安南、カンボジアおよびラオス王国を保護国としてインドシナ東部を領有していました。
1885年よりメキシコ銀への対抗手段として造られましたが、広く流通することはありませんでした。
買取価格は通常数千円で取引されることが多く、未使用、並年号などになると一万円をこえることもあります。
あまり価格が高騰しない分、古銭のことを知らない人でも手をだしやすく、気軽に取引しやすい硬貨ともいえます。
硬貨の買取額はお店によって差がありますので、価値の評価をだせる鑑定士へ依頼するようにしましょう。
[日華事変軍票]乙号5円(にっかじへんぐんひょう おつごう5えん)
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和13年 / 1938年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
日華事変軍票は1937年に日華事変が勃発し戦争に突入した際、占領地で駐留する軍の物資調達や支払いのために政府が発行した紙幣のことです。
疑似紙幣で今でいう手形と同じ意味をもちます。
乙号券は日本銀行兌換券の兌換文言に訂正線を引き、加筆したものをさします。
あまり人気がなく、流通量もあるためか数百円から数千円で取引されることが多いようです。
美品でないかぎりは高額の買取は難しいかもしれませんので、売るときは信頼できる鑑定士にお願いして確認したほうが良いでしょう。
[日本銀行券B号]岩倉旧500円
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和26年 / 1950年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
五百円札は日本銀行券のひとつでB券とC券の2種類があります。
表の肖像はどちらも岩倉具視です。
1994年に発行が停止され、五百円硬貨に変わりました。
B券が最初に作られは全体的に茶色ぽく、C券は後から作られ全体的に青みをおびています。
買取価格は流通量が多いためかあまり高価になることはありませんが、数百円から数千円で取引されています。
ただ珍番やエラーがある紙幣は高価になることもあるため、一度チェックしてみることをおすすめします。
[日本銀行券A号]二宮1円(にほんぎんこうけんえーごう にのみや1円)
希少価値 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 昭和21年 / 1946年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
[日本銀行兌換券]二宮1円は昭和21年の3月19日に発行が開始され、約12年間発行された紙幣です。
2017年現在も使用可能で、旧5円札や旧10円札もいまだに有効な銀行券とされています。
発行枚数が多かったため価値はさほど高くありません。
大体300円くらいで、買取相場は150円くらいが妥当なところのようです。
ただしプレミア要素がある『珍しい通し番号』『エラープリント』と呼ばれる印刷ミスの紙幣の場合は、買取専門店に出せば当然額面以上で買い取って貰えます。
お手持ちの古紙幣をチェックしてみてはいかがでしょうか。
[日本銀行兌換券] 裏赤200円(にほんぎんこうだかんけん うらあかに200えん)
希少価値 | ★★★★☆ | |
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相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 昭和2 / 1927年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
[日本銀行兌換券]裏赤二百円は昭和2年の昭和金融恐慌の混乱の中で増大する紙幣の需要を賄うために、銀行預金の払い出しに備えて急造された紙幣です。
あまりにも急に作られたため裏面には赤い模様しかなく、そのため「ウラアカ」と呼ばれました。
結局は民衆の手に渡ることはなく死蔵され失効しました。
とにかく流通が少ないことから価値は高く、買取価格は数万円から数十万円と高額で取引されます。
取引の際には信用できる専門家に相談した方がよいでしょう。
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