500〜999円
[古寛永] 浅草銭(あさくさせん)
浅草銭とは、寛永13年に、浅草橋場に銭座が設置されてから鋳造されるようになった寛永通宝で、御蔵銭(おくらせん)とも呼ばれています。
多種多様な種類が存在する寛永通宝の中でも、とくに浅草銭は、その書体の多様さから「志津磨百手」とも呼ばれるほどで、その価値は、素人にはとても判断できるものではありません。
1枚ごとに異なるとも言われています。
ですから、もしも浅草銭を換金したいと考えるなら、古銭を専門に買取してくれるお店に相談することをおすすめします。
南極地域観測50周年記念五百円硬貨(なんきょくちいきかんそく ごじゅっしゅうねんきねん ごひゃくえんこうか)
1956年の南極地域観測予備隊から50年を記念して2007年に発行された硬貨です。
表には越冬隊が基地に残した樺太犬15頭のうち生き残ったタロとジロ、そして観測船「宗谷」が描かれ、裏には南極大陸とオーロラ(4つの星は、昭和基地を含む観測施設を表したもの)が確認できます。
完全未使用品の通常貨幣をプラスチックケースに入れたミントセットもあり、状態により価値が大きく変わりますので、換金など買取をお願いするか検討中であれば、一度は相談してみる事をおすすめします。
十銭ニッケル貨(じゅっせんにっけるか)
十銭ニッケル貨は明治30年の貨幣法の改正で、昭和8年より製造されました。
材質が今までの白銅貨から耐久に優れているニッケルに変更されたのが特徴です。
また融点が高いため当時の技術では偽造が難しく偽造防止にも役に立ちました。
希少性は高くなく通常数百円で買取されることが多いようです。
ただ美品になると数千円で取引されることもあるため、一度は鑑定してもらい、他の古銭などと一緒に買い取ってもらってもいいでしょう。
古銭は洗浄してしまうと価値が下がりますのでご注意ください。
関西国際空港開港記念硬貨(かんさいこくさいくうこうかいこうきねんこうか)
関西国際空港は1994年に大阪湾内の人工島に作られた海上空港で、世界で初めてすべてが人工島からなる海上空港ですが、その開港を記念して、この関西国際空港開港記念硬貨、別名「関西空港記念500円白銅貨」が発行されました。
比較的入手が容易のため人気がありますが、プルーフセットであれば価値が上がりますので、少しでも高くお売りになりたい方は、専門の買取業者に相談されると市場価値に基づいた査定額を提示してもらえますのでオススメです。
五百円硬貨(ごひゃくえんこうか)
昭和62年の500円硬貨は作られた枚数が他の年よりも少なく、プレミアがつくことがあります。
通常は六百円から千円程度で取引されることが多いでしょう。
買取価格は高値とは言い難いですが、現在も普通の生活の中で手にはいるので、時々はお財布の中身をチェックしてみるとよいかもしれません。
また年度にかかわらず模様がずれていたり、角度がずれていたりするエラーコインは額面以上の価格で取引されています。
お持ちであれば古銭ショップで鑑定をしてもらうとよいでしょう。
貨泉 王莽銭(かせんおうもうせん)
貨泉は中国の新(しん)の王莽(おうもう)の時代に鋳造した銅貨で、丸い形で中央に四角い孔があいておりその孔をはさんで貨泉の文字が刻まれています。
日本でも弥生時代の遺跡から貨泉が出土しています。
かなり古い時代の品ですが日本での愛好家が少ないということ、素材が銅で原価が低いことから、買取価格は期待できません。
通品は数百円程度で売買されています。
ただ海外のコレクターには人気がある場合もあります。
プロの鑑定士でないと判断できないところもありますので、海外に詳しい専門家にきいてみるとよいでしょう。
元豊通寳(げんぽうつうほう)
長崎貿易銭の元豊通寳とは、中国の北宋時代に鋳造された宋銭である元豊通寳の銘を利用した貿易専用の貨幣です。宋銭を型として利用したわけではなく、新たに型を製作して鋳造されたため、宋銭の元豊通寳とは区別することが可能です。また、書体には、隷書体、行書体、篆書体の3種類があり、その書体によって価値が変わってきます。元豊通寳を正確な相場で換金するためには、古銭買取の専門業者に依頼すると安心でしょう。
仙臺通寳(せんだいつうほう)
仙臺通寳とは、仙台藩により鋳造された地方銭です。素材には、藩内で多く産出されていた鉄が用いられました。また、銭貨の形が丸みを帯びた四角形となっているのも特徴的です。仙臺通寳は、鋳造されていく中でしだいに小型化したため、23ミリ以上の物から、20ミリ程度の大きさの物が存在しています。仙臺通寳の換金をお考えの場合、古銭買取の専門業者に持ち込むことが一番簡単で、安心な方法になります。
箱館通寶(はこだてつうほう)
箱館通寶とは、幕末に鋳造された鉄製の銭貨です。日本の開国に伴い、函館港での貿易の利便性を図るため、地方貨幣として鋳造されました。今まで日本で用いられた多くの穴銭と違い、中央の穴が円形となっているのが特徴です。また、中央の穴が八角形となっている試鋳銭は、価値の高い物とされています。箱館通寶も他の古銭同様、書体などの差により価値が変わってきます。箱館通寶の換金をお考えの際は、古銭商など、古銭買取の専門店にご相談されてください。
洪武通宝(こうぶつうほう)
洪武通宝とは、中国の明代に鋳造されるようになった貨幣です。
日本では、寛永通宝が鋳造されるまで、渡来銭として利用されていました。
北京、浙江、江西、広東、福建など、その鋳造地を示す文字が貨幣の背面に記されている物もあり、書体などのバリエーションもかなり豊富となっています。
素人ではどの程度の価値があるか判断しにくい物ですので、洪武通宝を売りたい場合には、古銭専門の鑑定士がいる業者に依頼した方が安心でしょう。
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