希少度1 ★☆☆☆☆
紹聖元寳(しょうせいげんぽう)
江戸時代に行なわれた南蛮貿易では、北宋などで鋳造された数種類の銭貨をもとに、貿易専用の銅銭である長崎貿易銭が鋳造されていました。紹聖元寳と書かれた銅銭も、長崎貿易銭の一つです。1094年に北宋で鋳造された紹聖元寳には行書体と篆書体がありますが、長崎貿易銭の紹聖元寳には篆書のみ存在します。長崎貿易銭は、古銭の中でも価値の高い物となっています。換金をお考えの際には、ぜひ、古銭買取の専門業者に依頼してください。
一銭アルミ貨(いっせんあるみか)
昭和13年に発行された1銭アルミ貨は1銭黄銅貨の代わりとして造られました。
というのも、戦時下で銅も錫も節約をせまられていたからです。
表にはヤタガラスがデザインされ、日本で初めてのアルミニウム製硬貨で生産性に優れていました。
戦争中ということもあり質も悪く、インフレの世相を反映して大量に製造されました。
そのため古銭としての価値はさほどなく、買取価格も数百円、極美品でも千円程度でしょう。
いざ売るときを考慮して、できるだけ状態を維持して保管しておくのがポイントです。
イーグル金貨(いーぐるきんか)
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希少価値 | ★☆☆☆☆ |
---|---|---|
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 昭和61年 / 1986年 / 昭和時代 | |
素 材 | 金 |
イーグル金貨とは、米国造幣局が発行する地金型金貨です。
表面には自由の女神、裏面にはアメリカの国鳥である白頭鷲の姿が描かれている、いかにもアメリカらしい金貨です。
1オンスから1/10オンスの4種類が発行されていますが、それぞれ、造幣局での販売価格と記念硬貨市場での価格差は1.4倍ほどですので、投資としての価値も十分にあると言えます。
金貨についても、もちろん、古銭買取のお店で換金することができますので、鑑定士が在籍する古銭やコインの専門店への依頼が望ましいでしょう。
一銭銅貨(いっせんどうか)
明治4年に制定された新貨条例によって補助銅貨が作られることになりましたが、試作だけの試みとなりました。
明治6年(1873年)銅貨製造所が完成すると、1銭銅貨は以前とはデザインが変更されて、二銭、半銭および一厘銅貨と一緒に製造が開始されました。
比較的手に入りやすい古銭です。
買取をしてもあまり高価になることは期待できないかもしれませんが、未使用品や極美品は1万円以上することもあります。
他の古銭と合わせて買い取ってもらってもよいかもしれませんので、一度専門店に相談してみると良いでしょう。
[新寛永] 文銭(ぶんせん)
もし、あなたの持っている寛永通宝の背面に、「文」と書かれているならば、それは、文銭と呼ばれる物です。
寛文8年に、亀戸で鋳造が開始されたとされています。
裏に「文」の字があることから、文銭(ぶんせん)とも呼ばれていました。
しかし、文銭といっても、それで1種類というわけではなく、その書体などによって多くの種類に分類され、中には20万円を超える価値を持つ物も存在します。
お手元の文銭の換金をお考えならば、古銭の買取を専門にするお店で鑑定してもらうことをおすすめします。
[古寛永] 浅草銭(あさくさせん)
浅草銭とは、寛永13年に、浅草橋場に銭座が設置されてから鋳造されるようになった寛永通宝で、御蔵銭(おくらせん)とも呼ばれています。
多種多様な種類が存在する寛永通宝の中でも、とくに浅草銭は、その書体の多様さから「志津磨百手」とも呼ばれるほどで、その価値は、素人にはとても判断できるものではありません。
1枚ごとに異なるとも言われています。
ですから、もしも浅草銭を換金したいと考えるなら、古銭を専門に買取してくれるお店に相談することをおすすめします。
十銭ニッケル貨(じゅっせんにっけるか)
十銭ニッケル貨は明治30年の貨幣法の改正で、昭和8年より製造されました。
材質が今までの白銅貨から耐久に優れているニッケルに変更されたのが特徴です。
また融点が高いため当時の技術では偽造が難しく偽造防止にも役に立ちました。
希少性は高くなく通常数百円で買取されることが多いようです。
ただ美品になると数千円で取引されることもあるため、一度は鑑定してもらい、他の古銭などと一緒に買い取ってもらってもいいでしょう。
古銭は洗浄してしまうと価値が下がりますのでご注意ください。
カナダ100ドル金貨(かなだひゃくどるきんか)
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希少価値 | ★☆☆☆☆ |
---|---|---|
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
時代背景 | 昭和51年 / 1976年 / 昭和時代 | |
素 材 | 金 |
カナダ王室造幣局では、モントリオールオリンピックが開催された1976年から毎年、額面100カナダドルの記念金貨を発行しています。
表面にはエリザベス女王、裏面には様々な歴史的な出来事や、カナダの自然風景が描かれており、非常に美しい金貨です。
カナダ100ドル金貨は、年代によってサイズや金の純度が違い、相場が変動しますので、お売りになる場合には、硬貨や古銭買取を行なうお店に鑑定をしてもらうことをおすすめします。
レプリカ小判セット(れぷりかこばんせっと)
レプリカ小判セットは3〜5枚の小判セットから、数種類を額にいれた飾りのようなセットがあります。その名の通りレプリカなので、あまり古銭としての価値はありません。通常は数百円程度にしかならないでしょう。ただレプリカといえども買取価格がグンと高揚することがあります。それは素材に本当の金を使用している場合です。古銭としての価値がなかったとしても、金の価値で高額で買い取ってもらえることがあるのでしっかりと鑑定してもらいましょう。
十円硬貨 ギザ十(じゅうえんこうか ぎざじゅう)
ギザ十(ぎざじゅう)とは、日本で1951年(昭和26年)から1958年(昭和33年)にかけて製造された十円硬貨のことで、(1956年〈昭和31年〉は未発行)硬貨の縁に多数(132個)の溝が彫られており、ギザギザになっていることから、広くこの愛称で呼ばれるようになりました。
買取価格は昭和33年の流通量が一番少なく百円程度になります。
現在普通に生活をしていても時々みかけることがあるので、数を貯めてから専門のコイン商に鑑定をしてもらうのがよいでしょう。
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