江戸時代(1603~1867)
紹聖元寳(しょうせいげんぽう)
江戸時代に行なわれた南蛮貿易では、北宋などで鋳造された数種類の銭貨をもとに、貿易専用の銅銭である長崎貿易銭が鋳造されていました。紹聖元寳と書かれた銅銭も、長崎貿易銭の一つです。1094年に北宋で鋳造された紹聖元寳には行書体と篆書体がありますが、長崎貿易銭の紹聖元寳には篆書のみ存在します。長崎貿易銭は、古銭の中でも価値の高い物となっています。換金をお考えの際には、ぜひ、古銭買取の専門業者に依頼してください。
[新寛永] 石ノ巻銭(いしのまきせん)
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 享保13年 / 1728年 / 江戸時代 | |
素 材 | 鉄 |
この画像の石ノ巻銭、重揮通背仙の寛永通宝とは、享保13年ごろに、陸奥国牡鹿郡、現在の仙台、石ノ巻で鋳造された物で、通常は無紋の一文銭の背面に「仙」という文字が書かれているのが特徴です。
石ノ巻銭は、長い期間にわたり、大量の銭を鋳造した銭座として知られています。
重揮通というのは、「通」の字の「しんにょう」が一つ多くひねって書かれていることを示しています。
しかし、この特徴を有していても、さらに細かな書体などの差によって、この古銭の価値は変わってきます。
換金をお考えの際は、まずは古銭買取の専門業者に相談いただくことをおすすめします。
[古寛永] 芝銭(しばせん)
芝銭は、寛永13年に江戸幕府によって銭座が設置された際に、最初に鋳造された寛永通宝で、古寛永と呼ばれる物の一種です。
「通」字の之繞、「永」字などの点が草書体となった「草点」のものが多いのが特徴です。
現在の東京都港区内にあたる、芝網縄手で鋳造されていました。
相場としては、150円前後と低めとなっていますが、鋳型を作るために利用した母銭などであれば、その価値が100倍になることもあります。
古銭を買取してもらう際は、価値がないと思わずに、価値をしっかり見極められるお店にお願いするのが得策です。
祥符元寳(しょうふげんぽう)
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 万治2年 / 1659年 / 江戸時代 | |
素 材 | 銅 |
長崎貿易では、古い渡来銭の輸出が行なわれていましたが、その需要が高まるにつれ、貿易専用の貨幣を鋳造することが求められてきました。祥符元寳は、その際に鋳造された長崎貿易銭の一つです。祥符元寳という銘は、既存の宋銭のものを、そのまま利用していますが、鋳型自体は新たに国内で製造したようです。長崎貿易銭と宋銭の祥符元寳では、古銭としての価値が変わってきます。ですから、換金を考えた場合には、古銭商などの買取業者に相談することが大切になります。
盛岡銀判 八匁(もりおかぎんばん はちもんめ)
希少価値 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 慶応4年 / 1868年 / 江戸時代 | |
素 材 | 銀 |
盛岡銀判の八匁とは、盛岡藩が江戸幕府の許可を得て、戊辰戦争の軍事費用調達のために発行した地方通貨と言われています。
しかし、多くの銀判はよい状態で残されているため、実際にはほとんど流通しなかったものと思われます。
盛岡銀判に利用されている銀の純度は99.5と非常高く、高品位の銀貨といえますが、そのため黒くさびている物も多くあります。
状態の気になる盛岡銀判をお持ちであれば、自分で手を加えず、古銭買取の専門店で価値や相場を査定してもらうと良いでしょう。
盛岡銅山(もりおかどうざん)
希少価値 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
時代背景 | 慶応2年 / 1866年 / 江戸時代 | |
素 材 | 銅 |
盛岡銅山は、盛岡藩の中で通用した地方通貨の一種です。小判型に四角形の穴が開いた穴銭で、表には「盛岡銅山」、裏には「百文通用」と刻印されています。この貨幣は、天保通宝の密鋳を目的としていたこともあり、鋳造数が少ないようです。そのため、価値が非常に高く、真贋のはっきりした物が160万円以上で取り引きされた記録もあります。鑑定書のない古銭をお売りになりたい場合には、まず、古銭買取の専門業者に査定の依頼をしてみることをおすすめします。
慶長笹書大判金(けいちょうささがきおおばんきん)
希少価値 | ★★★★★ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000,000円〜 | |
時代背景 | 慶長6年 / 1601年 / 江戸時代 | |
素 材 | 金 |
慶長笹書大判金とは、徳川家康が天下統一をした後に鋳造された大型の金貨です。
鋳造は、室町時代からの御用達彫金師である後藤家が行なっています。
初期に鋳造された大判には、流れるような美しい墨書がなされており、それが笹の葉のように見えるため、慶長笹書大判金と呼ばれています。
慶長笹書大判金は美術品としても価値が高く、非常に人気のある金貨です。
お持ちの大判の買取をお願いするか検討中でしたら、信頼のおける古銭買取業者に相談してみる事をおすすめします。
万延大判金(まんえんおおばんきん)
希少価値 | ★★★★★ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000,000円〜 | |
時代背景 | 万延元年 / 1860年 / 江戸時代 | |
素 材 | 金 |
万延大判金は日本で最後に鋳造された大判です。
この大判が鋳造されるまで、大判の主な利用法は報奨などの目的でしたが、万延大判金は通貨としても利用され、明治7年まで通用していました。
この大判の表面の模様には「たがね目」と「のし目」の2種類があり、たがね目のほうが古銭としての市場価値は高めのようです。
このほかにも大判の評価法はいくつかあり、鑑定眼が求められるものです。
万延大判金の換金ををお願いするか検討中でしたら、一度は古銭買取専門店に相談してみる事をおすすめします。
天保大判金(てんぽうおおばんきん)
希少価値 | ★★★★★ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000,000円〜 | |
時代背景 | 享保9年 / 1838年 / 江戸時代 | |
素 材 | 金 |
天保大判金は、江戸時代に大判座により鋳造された大型の金貨です。
享保大判金によく似ていますが、たがねによってつけられた模様がやや太く、上下左右に押されている極印にも違いがあります。
金の含有量は67%ほどで、14金と18金の間程度の純度です。
天保大判金は、1887枚しか鋳造されておらず、とても希少価値の高い古銭ですが、墨書きの書き直しなど、状態により相場が変動します。
貴重な天保大判金を鑑定される場合は、専門知識のある鑑定士が在籍している、古銭買取業者へまずご相談されると良いでしょう。
元文小判(げんぶんこばん)
希少価値 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 元文5年 / 1736年 / 江戸時代 | |
素 材 | 金 |
元文小判は8代将軍徳川吉宗の時代に鋳造された小判です。
元文小判は90年近く通用した小判で、残存数も多い小判ですが、製造段階ごとの試験を通過した際に押される二つの印の組み合わせが「大吉、小吉、堺長、馬神、久吉、守神、久長」となっている場合には、縁起物の「七福小判」とされ、価値が高いものとされています。
古銭買取の専門店であれば、元文小判を適正な相場で売ることができます。
しっかりと査定できる古銭買取のプロに査定してもらえると安心ですね。
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