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大判、小判が現代にあったなら何円になるの?

2022.02.18

大判、小判が現代にあったなら何円になるの?

年始に実家へ帰ったとき、姪っ子にお年玉をあげてきたのですが、そのときにこんな質問をもらいました。

「大判小判は今の何円なの?大判が1万円札で、小判が5千円札?」

ゆきんこ、そんなこと考えたことがなかった!
結局その場ではうまく答えられず・・・

「じゃあ、宿題ね!」

と言われてしまいました。とほほ。

というわけで、次に会うときのため、大判・小判を現代の価値にしたらいくらなのか?ということを調べてみました。

江戸時代の貨幣制度

まず、江戸時代は金相場、銀相場が用いられていました。
金銀の相場については、幕府が定めた基準もあったのですが、ほとんど無視されていたため、時期によって相場が大きく変動しています。

<金1両に対しての銀の相場。赤線は幕府が定めていた御定相場>

ウィキペディア 江戸時代の三貨制度・江戸前期の慶長小判(1両)金4.2匁(約15.8グラム)=銀50匁=銭4000文
・江戸中期の享保小判(1両)金4.1匁(約15.4グラム)=銀60匁=銭4000文
・江戸後期の万延小判(1両)金0.5匁(約1.9グラム)=銀150匁=銭1万文

ウィキペディア 小判

かなりの開きがありますよね。

小判の大きさもこんなに違うんです。

そんなわけで、江戸時代それぞれの時期の相場で計算すると大変ですから、今回は江戸時代の平均貨幣価値である「小判(1両)=銀60匁=4000文」から計算を出していきたいと思います。
大判は10両ですので、小判10枚で大判1枚ということになります。

1文はどれほどの価値があったの?

まず、庶民が主に用いたお金である、1文銭と4文銭の寛永通宝がありますが、それで何を買うことができるのかというところから考えれば、1両の価値を計算できそうです。
たとえば、「ときそば」という江戸後期の暮らしを描いた古典落語に出てくるそばの値段は16文です。

立ち食いそば(かけそば)の値段は、新橋駅前の某店が260円でした。
そう考えると、1文は大体16円ぐらいなのかしら?と思ったのですが、資料を見ると、江戸時代の平均の物価は「1文=16.5円」という数字が出ていました。

ゆきんこ、立ち食いそばの値段が江戸時代からほとんど変わっていないことを知って、結構な衝撃を受けました・・・!
(資料では、お米の価値から1両がいくらかという計算を出しているようです。)

これを「小判(1両)=銀60匁=4000文」に当てはめて考えれば答えが出ますね!
答え:小判は○○円、大判は○○円!

1文=16.5円ですから、4000文にあたる小判(1両)は6万6000円ということになります。
大判はその10倍ですから、66万円ということになります。
(あくまでも江戸時代平均なので、ざっくりとした計算です。)


「山吹色の菓子」として知られる、あの紙に包まれた小判は25枚組なので、一包み165万円ということになります。

この絵の場合、それが9個入っているので1485万円の賄賂!
かなりの金額になるんですね!びっくり。
姪っ子のおかげで、とても勉強になりました!
これで胸を張って宿題の提出ができそうです。

 
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