魅力的な古銭「絵銭」を知っていますか？

最近のゆきんこは、古銭の中でも、とりわけ絵銭というジャンルに魅了されているんです。この写真のような古銭のことです。

実は、これは実際に通用した貨幣ではないんです。

これは子どものためのおもちゃ、お守り、記念品などとして作られていた貨幣の類似品のような物で、日本だけではなく、中国や朝鮮でも作られていたんですよ。

また、絵銭には、上に紹介した写真のように家紋をモチーフにした物のほか、植物や生物、どことなくユーモラスな表情の人物など、遊び心を感じさせるようなさまざまな図案があって、種類も豊富なので、コレクターがとても多いんです。

絵銭の分類

そんな多種多様な絵銭の分類の中でも有名な物には、七福神が描かれている大黒銭・戎銭、縁起のよい動物である馬が描かれている駒曳き銭、富士山が背面に描かれている浅間銭、ありがたいお経の一節が書かれている念仏銭・題目銭などがあります。

絵の表現方法について注目してみても、簡略化された物、緻密な物、平面的に図案が刻まれた物、立体的に彫り込まれた物などいろいろあるのですが、どれも暖かみのある風合いで描かれているところがとても魅力的なんです。

いろいろな絵銭をご紹介！

絵銭には本当にいろいろな種類がありますが、今回はその中からいくつかの絵銭をピックアップして紹介したいと思います。

まず、最初に家紋が描かれている絵銭をご覧ください。

家紋をかたどった絵銭

こうした絵銭は子どものおもちゃだった物が多いようです。

当時の子どもたちが喜んで遊んでいる様子を思い浮かべると、何だかほっこりしてしまいますね。

さらに大黒様と戎様の絵銭をご覧ください。

かわいい大黒様と恵比寿様の絵銭

こうした七福神のモチーフは種類がとても豊富で、作り手によっていろいろな表情があるのが魅力の一つです。

この大黒様と恵比寿様は、とても福々しい顔をしていますね。

そして、最後は繊細な絵柄の中国の絵銭をご紹介します。

繊細な絵柄の中国の絵銭

これまでの日本の絵銭に比べると、中国の絵銭は繊細な物が多いように思えます。

レースのように透かし彫りになった絵銭は、どこか幻想的な雰囲気ですね。

中国文化の奥深さも垣間見ることができます。

いかがでしょう？
小さな空間の中に描かれた物語から、当時の人々の暮らしや思想まで読み取れる、そんな絵銭の魅力にお気づきいただけましたか？

これがきっかけになって、さらに古銭全体にも興味を持ってもらえるようになったら、ゆきんこはとてもうれしく思います。

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