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お金の歴史年表3 近世(安土桃山・江戸)編

プレミア古銭 高額古銭
2023.05.25

お金の歴史年表3近世(安土桃山・江戸)編

■安土桃山時代(1573年から1600年)

室町時代後期から、各地で金山・銀山の開発が進んだことにより、安土桃山時代には各地で様々な金貨・銀貨が作られ、貨幣制度がより整備されるようになっていきます。

甲州金

出典 ウィキペディア

これらは重さによって価値を計る秤量貨幣で、最も有名な物に「甲州金」があります。

永楽通宝

永楽通宝

しかし、この時代においても、貨幣はいまだに渡来銭が主に用いられていました。

安土桃山時の代表的な武将である織田信長は、明銭の「永楽通宝」(http://古銭価値情報.com/eirakutsuhou)を旗印にしたことで知られています。

出展 One Coin Stories

織田信長が本能寺の変で亡くなると、豊臣秀吉の時代となります。

秀吉は「天正通宝」や「天正菱大判金」(http://古銭価値情報.com/tensyou_hishi_oobankin
天正長大判金」(http://古銭価値情報.com/tenshou_nagaooban)という金貨・銀貨を鋳造しましたが、これらは褒賞用に与えられた物で、広く一般に通用する貨幣とはなりませんでした。

天正菱大判金・天正長大判金

天正菱大判金・天正長大判金

 

■江戸時代(1600年から1868年)

関ヶ原の戦いに勝利した翌年の1601年、徳川家康は貨幣統一のため、金貨・銀貨の鋳造に着手します。
このときに鋳造されたのが「慶長一分金」(http://古銭価値情報.com/kokingin/bunkin#807)「慶長小判」(http://古銭価値情報.com/kechou_koban)「慶長大判」(http://古銭価値情報.com/ooban/keicho_ooban#590)「慶長丁銀」「慶長豆板銀」です。

慶長一分判  一分金  慶長笹書大判金

 

これらの金貨・銀貨は、大きさや品位を変えながら、金座・銀座により幕末まで発行され続けることになります。

寛永通宝

寛永通宝

銅銭については、1608年、第2代将軍の徳川秀忠の時代に「永楽通宝」(http://古銭価値情報.com/eirakutsuhou)の利用をやめ、「京銭」と呼ばれる私鋳銭を利用するようにという法令が出され、そこからさらに28年後の1636年、第3代将軍の徳川家光の時代となってから、公鋳銭としての「寛永通宝」(http://古銭価値情報.com/kanei_tuuhou_mitosen)の製造が始まります。

これにより、金・銀・銅貨を中央政府が発行するという体制が、ふたたび整うこととなりました。

天保通宝

天保通宝

江戸時代に発行された銅貨には「寛永通宝」のほかにも「天保通宝」(http://古銭価値情報.com/honza_cyoukaku)「文久永宝」(http://古銭価値情報.com/bunkyu_eihou_shinbun)があります。

文久永宝

また、江戸後期になると、各藩で独自の貨幣や、「藩札」と呼ばれる紙幣も造られるようになりました。
「お金の歴史年表4 現代(近代社会・明治)編」につづく・・・

 
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