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あなたも参加できるかも?世界的なコイン・コンペティション

2023.02.16

あなたも参加できるかも?世界的なコイン・コンペティション

コインは実用品というだけではなく、工芸品、美術品としての側面も持ち合わせています。
それで、コインの世界にも、その技術や美しさ、アイデアを競うコンペがあるんです。

今回は、いろいろとあるコンペの中から、三つほど、代表的なものを取り上げてみたいと思います。

MDCコイン・コンペティション

まずは、有名なところでは、MDCコイン・コンペティションがあります。

ミントディレクターズカンファレンス(世界造幣局長会議)のイベントとして、そこにメンバー登録している世界の造幣局が参加します。

このコンペティションには、三つのカテゴリーがあります。
 ①プルーフ金貨幣の記念貨幣
 ②金貨以外の記念貨幣
 ③流通貨幣

一つのカテゴリーにつき1種類の貨幣を、メンバーの各造幣局が応募します。
そして、この各カテゴリー別に「最も美しい貨幣」及び「最も技術的に優れた貨幣」が、メンバーの造幣局による投票で選ばれます。

日本の造幣局からは、以下のコインが受賞しています。

①プルーフ金貨幣の記念貨幣

1994年「最も技術的に優れた貨幣賞」受賞コイン
「皇太子殿下御成婚記念50,000円金貨幣 (1993年発行)」

皇太子殿下御成婚記念50,000円金貨幣

出典 造幣局

②金貨以外の記念貨幣

2012年「最も美しい貨幣賞」受賞コイン
「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣(岩手県)」

地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣

出典 造幣局

2010年「最も美しい貨幣賞」受賞コイン
「天皇陛下御在位20年記念1万円10,000円金貨幣」

天皇陛下御在位20年記念1万円10,000円金貨幣

出典 造幣局

2002年「最も美しい貨幣賞」受賞コイン
「2002FIFAワールドカップ1,000円銀貨幣」

2002FIFAワールドカップ1,000円銀貨幣

出典 ウィキペディア

日本のコイン製造の技術、デザインセンスは国際的に評価されていて、大変に優秀であることがよく理解できますね。

 

コイン・オブ・ザ・イヤー

次に、コイン・オブ・ザ・イヤーがあります。
これは世界中のコインに関するカタログを発行している、クラウスパブリケーションズ(Krause Publications)社」の主催で、1982年から始められたコンペです。
応募されたコインの中から、10部門の賞が与えられます。

①最も歴史的に意義のある貨幣
②最優秀イベント貨幣
③ベスト・ゴールド・コイン
④ベスト・シルバー・コイン
⑤ベスト・クラウン
⑥最優秀流通貨幣
⑦最も人気のある貨幣
⑧最優秀芸術貨幣
⑨最も革新的なコンセプトの貨幣
⑩最も感銘を与える貨幣

これらの入賞コインをまず選んで、その中からコイン・オブ・ザ・イヤーが決められます。

日本の造幣局からは、以下のコインが受賞しています。
③1993年「ベスト・ゴールド・コイン」受賞コイン

「天皇陛下御在位60年記念100,000円金貨幣(1986年発行)」
天皇陛下御在位60年記念100,000円金貨幣(1986年発行)

④2008年「ベスト・シルバー・コイン」受賞コイン

「国際連合加盟50周年記念1,000円銀貨幣(2006年発行)」

国際連合加盟50周年記念1,000円銀貨幣(2006年発行)

出典 造幣局

⑨2002年「最も革新的なコンセプトの貨幣」受賞コイン

「500円ニッケル黄銅貨幣(2000年発行)」

500円ニッケル黄銅貨幣(2000年発行)

出典 ウィキペディア

いつも見慣れた500円玉が受賞コインなんて、ちょっとびっくりしますね。

国際コイン・デザイン・コンペティション

最後に紹介する国際コイン・デザイン・コンペティション(International Coin Design Competition)は日本の造幣局によって主催されています。

このコンペは、実際に鋳造されたコインではなく、デザインのアイデアを競うというもので、世界中から作品のエントリーを受けつけているんです。
また、大学生や専門学生を対象とした学生部門も開催されていて、工業高校の生徒が受賞をするなど、たびたび話題となっているんですよ。
一般部門は年齢制限なしということなので、ゆきんこも参加してみたいと思ったのですが・・・

第一次審査を通過した場合に第二次審査用の石膏原版を提出できる方が対象となります。

これはちょっと無理!
というわけで、受賞者の皆さんのすてきな作品を見て満足しようと思います。

国際コイン・デザイン・コンペティション2016の審査結果(http://www.mint.go.jp/enjoy/competition/event_finaljudge2016.html)

 
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