昭和時代(1926~1989)
法幣(ほいへい)
希少価値 | ★★★☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 1935年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
法幣は中華民国蒋介石政権から1935年11月3日の幣制改革によって政府系銀行が発行した銀行券(不換紙幣)のことです。
中国の法定貨幣として流通しました。蒋介石政権以外の政権からは旧法幣と呼ばれました。
法幣の発行により500年に亘る銀本位制が収束しましたが、大量に発行したことに起因しハイパーインフレを誘発しました。
古銭などを取り扱っているお店で販売しているものもありますが、レプリカも多いようなので、古銭買取のプロの鑑定士に正しい価値を判断してもらうのが確実だと言えます。
青函トンネル開通記念硬貨(せいかんとんねるかいつうきねんこうか)
青函トンネル開通記念硬貨(500円白銅貨)は、建設開始から36年という非常に長い工期を経て1988年に完成した世界最長の「青函トンネル」開通を記念して発行されました。
表面は青函トンネルと津軽海峡を飛ぶかもめ、裏面は北海道と本州をつなぐ海底トンネルの地図がデザインされています。
記念硬貨としては希少性は低いですが、その歴史的な背景が、この記念硬貨の価値を高めています。
お売りになる際は、硬貨買取専門店なら在籍の鑑定士が価値や相場を査定しますので、利用されると良いでしょう。
瀬戸大橋開通記念硬貨(せとおおはしかいつうきねんこうか)
1988年4月に着工以来9年半の歳月をかけて、道路と鉄道の併用橋として世界最大級の瀬戸大橋が完成しました。
この記念硬貨はその開通を記念して「瀬戸大橋開通記念硬貨(500円白銅貨)」として発行されました。
表面は岡山県側から見た瀬戸大橋全景、裏面は本州と四国の地図が美しくデザインされています。
記念硬貨の場合はその状態により価値が変わってまいりますので、換金の相場をお知りになりたい方は、目利き高い査定員に市場価値判断をお願いしてみるのがポイントです。
札幌五輪記念硬貨(さっぽろごりんきねんこうか)
この札幌五輪記念硬貨(正式名称:「札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨」)は、1972年にアジア圏では初となる冬季オリンピックの開催を記念して発行されました。
表面はオリンピックの聖火台、裏面は五輪マークと初雪のモチーフで冬をイメージしたインパクトのある図案で人気のある記念硬貨ですが、比較的入手しやすいものの、その状態によっては非常に価値がございます。
記念硬貨は状態によって価値が変動しますので、お売りになりたい方は、一度買取の専門業者に相談することをおすすめいたします。
国際科学技術博覧会記念硬貨(こくさいかがくぎじゅつはくらんかいきねんこうか)
1985年に日本で3回目の国際的な博覧会、通称、つくばEEXPO’85の開催を記念して、この国際科学技術博覧会記念硬貨(500円白銅貨)が発行されました。
表面は筑波山と梅、裏面はEXPOのシンボルマークがデザインされています。
記念硬貨の中では入手が容易ですが、EXPO会場にて限定発売された貨幣セットには通常の貨幣セットよりも販売数が少なく希少価値があるものとされています。
家に眠っている硬貨があれば、価値を知るチャンスとして、査定へだしてみてはいかがでしょうか。
沖縄海洋博覧会記念硬貨(おきなわかいようはくらんかいきねんこうか)
沖縄海洋博覧会記念硬貨(100円白銅貨)は、1975年に沖縄で開催された海洋博覧会を記念して発行された記念貨幣で、記念硬貨の収集を始める方の最初の一枚として人気があります。
表面は守礼門と波、裏面は海洋博のシンボルマークとイルカがデザインされています。
沖縄の本土復帰を記念する硬貨でもあるので「日本国民一人1枚は持っている」と言われるほど記念硬貨の中では最も多く発行されました。
換金をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
東京オリンピック記念貨幣(とうきょうおりんぴっくきねんかへい)
希少価値 | ★★☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和39年 / 1964年 / 昭和時代 | |
素 材 | 銀、 銅 |
日本で初の記念硬貨となった第18回夏季オリンピック東京大会のコインです。
初の民間委託による製造や初の1000円銀貨の発行など、初づくしのこの記念コインはその後の貨幣収集ブームのきっかけともなり、1000円銀貨は一時期2万円を超える高値にまでなるという人気相場を作りました。
日本の経済発展の象徴といえる歴史的価値の高い硬貨とも言えます。
もしお売りになる予定であれば、美品か並品かというとこともポイントですので、できるだけ綺麗な状態での維持を心がけるようにしましょう。
[在日米軍軍票]A1円券(ざいにちべいぐんぐんひょう えーいちえんけん)
希少価値 | ★☆☆☆☆ | |
---|---|---|
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和21年 / 1946年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
在日米軍 A1円券は大東亜戦争の敗戦後、GHQ(連合軍総司令部)の布告により発行された紙幣です。
日本の統治下に合った地域を想定して作られており、朝鮮で使用されました。
外国発行の軍票が法定通貨となった唯一の事例です。
市場で見かけることが多く、買取価格はあまり高くならない傾向にあります。
千円から二千円ぐらいが相場ですが、歴史的な価値があるため、今後価格が高くなる可能性はあります。
保存状態に気を付けて保管しておくと良いでしょう。
[政府紙幣]靖国50銭(せいふしへい やすくに50せん)
日中戦争が始まると紙幣を増産しなくてはいけなくなりました。
必要に迫られて製造された紙幣のひとつが靖国五拾銭です。
表には靖国神社が描かれており、当時の時世を反映した政治色の強いデザインとなっています。
流通量が多いためか、買取価格は低く、通常数百円程度で売買されていますが、極美品でも数千円ほどですので、他の古銭と一緒に買い取ってもらうなど工夫が必要かもしれません。
一度専門店へ持ち込み、査定額を調べてもらっても良いですし、歴史的にも珍しい品なので手元に置いておくのもよいでしょう。
稲五銭白銅貨(いねごせんはくどうか)
太平洋戦争で航空機の重要性が高まり、軽いアルミニウム素材の需要が増したため、カラス一銭アルミ貨の量目を減らして、この硬貨が発行されました。
表面が菊の紋章、富士山、瑞雲で、裏面は左右が逆になったような漢字の「一」の文字で、当時の大蔵大臣河田蔵相によるもののようです。
昭和18年には五銭、十銭アルミニウム貨と同様にさらに重量が0.65gから0.55gへと減り、やがて製造中止となりました。
買取をお考えなら、硬貨の価値を正確に評価してくれる、古銭やコインの買取店へ依頼するのがポイントです。
おすすめ記事