500〜999円
貨泉 王莽銭(かせんおうもうせん)
貨泉は中国の新(しん)の王莽(おうもう)の時代に鋳造した銅貨で、丸い形で中央に四角い孔があいておりその孔をはさんで貨泉の文字が刻まれています。
日本でも弥生時代の遺跡から貨泉が出土しています。
かなり古い時代の品ですが日本での愛好家が少ないということ、素材が銅で原価が低いことから、買取価格は期待できません。
通品は数百円程度で売買されています。
ただ海外のコレクターには人気がある場合もあります。
プロの鑑定士でないと判断できないところもありますので、海外に詳しい専門家にきいてみるとよいでしょう。
元豊通寳(げんぽうつうほう)
長崎貿易銭の元豊通寳とは、中国の北宋時代に鋳造された宋銭である元豊通寳の銘を利用した貿易専用の貨幣です。宋銭を型として利用したわけではなく、新たに型を製作して鋳造されたため、宋銭の元豊通寳とは区別することが可能です。また、書体には、隷書体、行書体、篆書体の3種類があり、その書体によって価値が変わってきます。元豊通寳を正確な相場で換金するためには、古銭買取の専門業者に依頼すると安心でしょう。
仙臺通寳(せんだいつうほう)
仙臺通寳とは、仙台藩により鋳造された地方銭です。素材には、藩内で多く産出されていた鉄が用いられました。また、銭貨の形が丸みを帯びた四角形となっているのも特徴的です。仙臺通寳は、鋳造されていく中でしだいに小型化したため、23ミリ以上の物から、20ミリ程度の大きさの物が存在しています。仙臺通寳の換金をお考えの場合、古銭買取の専門業者に持ち込むことが一番簡単で、安心な方法になります。
箱館通寶(はこだてつうほう)
箱館通寶とは、幕末に鋳造された鉄製の銭貨です。日本の開国に伴い、函館港での貿易の利便性を図るため、地方貨幣として鋳造されました。今まで日本で用いられた多くの穴銭と違い、中央の穴が円形となっているのが特徴です。また、中央の穴が八角形となっている試鋳銭は、価値の高い物とされています。箱館通寶も他の古銭同様、書体などの差により価値が変わってきます。箱館通寶の換金をお考えの際は、古銭商など、古銭買取の専門店にご相談されてください。
洪武通宝(こうぶつうほう)
洪武通宝とは、中国の明代に鋳造されるようになった貨幣です。
日本では、寛永通宝が鋳造されるまで、渡来銭として利用されていました。
北京、浙江、江西、広東、福建など、その鋳造地を示す文字が貨幣の背面に記されている物もあり、書体などのバリエーションもかなり豊富となっています。
素人ではどの程度の価値があるか判断しにくい物ですので、洪武通宝を売りたい場合には、古銭専門の鑑定士がいる業者に依頼した方が安心でしょう。
青函トンネル開通記念硬貨(せいかんとんねるかいつうきねんこうか)
青函トンネル開通記念硬貨(500円白銅貨)は、建設開始から36年という非常に長い工期を経て1988年に完成した世界最長の「青函トンネル」開通を記念して発行されました。
表面は青函トンネルと津軽海峡を飛ぶかもめ、裏面は北海道と本州をつなぐ海底トンネルの地図がデザインされています。
記念硬貨としては希少性は低いですが、その歴史的な背景が、この記念硬貨の価値を高めています。
お売りになる際は、硬貨買取専門店なら在籍の鑑定士が価値や相場を査定しますので、利用されると良いでしょう。
瀬戸大橋開通記念硬貨(せとおおはしかいつうきねんこうか)
1988年4月に着工以来9年半の歳月をかけて、道路と鉄道の併用橋として世界最大級の瀬戸大橋が完成しました。
この記念硬貨はその開通を記念して「瀬戸大橋開通記念硬貨(500円白銅貨)」として発行されました。
表面は岡山県側から見た瀬戸大橋全景、裏面は本州と四国の地図が美しくデザインされています。
記念硬貨の場合はその状態により価値が変わってまいりますので、換金の相場をお知りになりたい方は、目利き高い査定員に市場価値判断をお願いしてみるのがポイントです。
札幌五輪記念硬貨(さっぽろごりんきねんこうか)
この札幌五輪記念硬貨(正式名称:「札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨」)は、1972年にアジア圏では初となる冬季オリンピックの開催を記念して発行されました。
表面はオリンピックの聖火台、裏面は五輪マークと初雪のモチーフで冬をイメージしたインパクトのある図案で人気のある記念硬貨ですが、比較的入手しやすいものの、その状態によっては非常に価値がございます。
記念硬貨は状態によって価値が変動しますので、お売りになりたい方は、一度買取の専門業者に相談することをおすすめいたします。
国際科学技術博覧会記念硬貨(こくさいかがくぎじゅつはくらんかいきねんこうか)
1985年に日本で3回目の国際的な博覧会、通称、つくばEEXPO’85の開催を記念して、この国際科学技術博覧会記念硬貨(500円白銅貨)が発行されました。
表面は筑波山と梅、裏面はEXPOのシンボルマークがデザインされています。
記念硬貨の中では入手が容易ですが、EXPO会場にて限定発売された貨幣セットには通常の貨幣セットよりも販売数が少なく希少価値があるものとされています。
家に眠っている硬貨があれば、価値を知るチャンスとして、査定へだしてみてはいかがでしょうか。
長野オリンピック記念硬貨(ながのおりんぴっくきねんこうか)
長野オリンピック記念硬貨は9種類の絵柄があり、この500円白銅貨以外にも5000円銀貨と10000円金貨があります。
この500円白銅貨のデザインは3種類あり、表がスノーボード、ボブスレー、フリースタイルが描かれて、1次、2次(1997年)、3次(1998年)と分かれて発行されました。
白銅貨3種類はすべて価値が同等ですがプルーフ貨幣セットにはバリエーションがかなりありますので、お売りになる際は、正確な価値を知るためにも買取実績のある専門の業者にご相談ください。
おすすめ記事