500〜999円
本座 長郭(ほんざ ちょうかく)
本座銭とは、江戸時代末期の天保6年から鋳造された小判型の貨幣で、本座とは、この貨幣を鋳造する中心となった金座のことを指しています。
盗鋳、民鋳が相次ぎ、その価値は下がったものの、明治に入っても通用していました。
その中でも、最初に発行されたものが長郭となります。
特徴は、表面から見たとき、中心に開いている穴が、縦長になっていることです。
天保通宝も、他の古銭同様、多種多様な分類がありますから、古銭を買い取ってもらう際には、専門知識のある業者さんに鑑定してもらいましょう。
[政府紙幣]靖国50銭(せいふしへい やすくに50せん)
日中戦争が始まると紙幣を増産しなくてはいけなくなりました。
必要に迫られて製造された紙幣のひとつが靖国五拾銭です。
表には靖国神社が描かれており、当時の時世を反映した政治色の強いデザインとなっています。
流通量が多いためか、買取価格は低く、通常数百円程度で売買されていますが、極美品でも数千円ほどですので、他の古銭と一緒に買い取ってもらうなど工夫が必要かもしれません。
一度専門店へ持ち込み、査定額を調べてもらっても良いですし、歴史的にも珍しい品なので手元に置いておくのもよいでしょう。
十銭アルミ青銅貨(10せんあるみせいどうか)
昭和12年の日中戦争以来ほぼ戦時体制下となり、ニッケル貨の製造は中止されました。
その代用としてアルミニウムと銅の合金が使用されました。
デザインは表面は菊の紋章・波浪と旭日、裏面は桜花です。
材質としてのアルミ青銅はフランスの発行例に倣ったもので、戦時貨幣の材質として世界各国で流行っていたようです。
新しいものは金貨のような光沢があり人気がありました。
売却をお考えの際は、硬貨の価値を理解してくれる専門家に依頼するのがベストと言えます。
永楽通宝(えいらくつうほう)
永楽通宝とは、明で鋳造された貨幣です。
日本には日明貿易によってもたらされました。
慶長13年に江戸幕府から通用禁止令が出されますが、それ以降も寛永通宝などに混じって利用されていたようです。
また、この貨幣は、織田信長が旗印にしたことでも有名で、人気のある古銭でもあります。
永楽通宝と書かれている古銭の中には、プレミアも存在します。
コレクターに人気のある古銭ですので、お売りになりたいとお考えの場合は、古銭買取の専門店で鑑定してみることをおすすめします。
五銭アルミ青銅貨(5せんあるみせいどうか)
この五銭アルミ青銅貨は十銭アルミ青銅貨と一緒に発行されました。
軍需用に貴重なニッケルを備蓄するため五銭ニッケル貨を溶かして、代わりに発行されました。
昭和13年の国家総動員法で戦時下となりましたので、素材は国内でもまとまった産出ができるアルミニウムと銅の合金が使用されました。
デザインは一般公募されたものを元にして、表面は菊と桐の紋章、裏面は桜花の半分が左端と右端にデザインされています。
硬貨の価値を知りたい場合は、しっかりと査定できる古銭の買取専門店に査定してもらえると安心です。
皇太子殿下御成婚記念硬貨(こうたいしでんかごせいこんきねんこうか)
皇太子殿下御成婚記念硬貨は「皇太子御成婚500円白銅貨」とも呼ばれていますが、ほかに5000円銀貨と5万円金貨があります。
表面の図案は金貨、銀貨、白銅貨ともに瑞鳥の鶴二羽のそれぞれ異なったイメージが描かれています。
手頃で入手しやすいため、コレクションの最初の1枚としても人気がありますが、3点プルーフ、2点プルーフでお持ちであればプレミアムもつきますので、いつか換金をお考えの場合は専門のコイン買取業者での依頼が望ましいでしょう。
菊十銭アルミ貨(きく10せんあるみか)
昭和16年の太平洋戦争で、戦略物資としての銅を確保するためにアルミ100%のこの硬貨が作られました。
表が菊の紋章と枝葉、裏が桜の花になっています。
戦争が長期化してさらに深刻な金属不足となり、ついにアルミニウムの確保のため、昭和16年8月と昭和18年2月に貨幣の量目が変更され、その昭和18年銘を最後に製造が中止になりました。
この2度にわたる量目変更により3種類の量目の異なるバージョンがあります。
お売りの際は専門の買取業者に相談されると公正な査定額を提示してもらえますので、ぜひご利用されると良いでしょう。
朝鮮通宝(ちょうせんつうほう)
朝鮮通宝とは、1425年から李氏朝鮮によって鋳造された銅銭で、日本国内でも渡来銭として発掘されることがあります。
この銅銭1枚に対し米一升という高い価値が与えられていましたが、当時、一般に物々交換が盛んであったため、あまり受け入れられず、短い期間のみの鋳造であったようです。
朝鮮通宝は、書体の違いなどによって、万単位の価値を持つ物もございますので、古銭買取のお店に鑑定を依頼し、換金をされると良いでしょう。
沖縄復帰20周年記念硬貨(おきなわふっき20しゅうねんきねんこうか)
沖縄復帰20年を記念して発行された記念硬貨がこの500円白銅貨です。
表は沖縄の首里城正殿、裏面には向い合った龍が描かれています。
比較的入手が容易なため完全未使用である場合以外はプレミアムとしての価値は期待できませんがプルーフセットの発行数は通常白銅貨に比べ4万7000個と圧倒的に少なく、1万円前後で取引されています。
高値になるまでもったいない等と思われたら、古銭コインの買取専門店にまずご相談されると良いでしょう。
日本国際博覧会記念硬貨 愛知万博(にほんこくさいはくらんかいきねんこうか あいちばんぱく)
日本国際博覧会記念硬貨は2005年の愛知万博の開催を記念して発行されました。
この「愛知万博500円ニッケル黄銅貨」のほかに1000円銀貨と1万円金貨があります。
表面は地球の上に愛称ロゴを組み合わせたデザイン、裏面はシンボルマークと大地です。
現在は入手しやすい1枚となっておりますので、記念コインの収集を始める方にとても人気のある硬貨です。
お手元のこの硬貨を換金したいとお考えの方は、記念硬貨の買取実績がある専門業者にお問合せすることをおすすめします。
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