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[政府紙幣]靖国50銭(せいふしへい やすくに50せん)
日中戦争が始まると紙幣を増産しなくてはいけなくなりました。
必要に迫られて製造された紙幣のひとつが靖国五拾銭です。
表には靖国神社が描かれており、当時の時世を反映した政治色の強いデザインとなっています。
流通量が多いためか、買取価格は低く、通常数百円程度で売買されていますが、極美品でも数千円ほどですので、他の古銭と一緒に買い取ってもらうなど工夫が必要かもしれません。
一度専門店へ持ち込み、査定額を調べてもらっても良いですし、歴史的にも珍しい品なので手元に置いておくのもよいでしょう。
日露戦争軍票(にちろせんそうぐんぴょう)
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希少価値 | ★★★☆☆ |
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相場価格 | 10,000〜49,999円 | |
時代背景 | 明治38年 / 1905年 / 明治時代 | |
素 材 | 紙 |
日露戦争軍票とは、日露戦争中、戦場となった満州や朝鮮半島で使用されていた疑似紙幣の一種です。
明治通宝のデザインがそのまま流用されていますが、現地での使用を考え、裏面にはハングルでのただし書きも記されています。
この軍票は銀貨に交換が可能でしたが、日露戦争は日本の勝利で終わったため、記念として持ち帰る人も多かったようです。
身内からもらい受けられた日露戦争軍票がお手元にあって、価値を調べたいのなら、古銭を買取するお店に相談されることをおすすめします。
[在日米軍軍票]B20円券(ざいにちべいぐんぐんひょう びーにじゅうえんけん)
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希少価値 | ★★☆☆☆ |
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相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和26年 / 1951年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
[在日米軍軍票]B20円券は太平洋戦争の敗戦後、GHQ(連合軍総司令部)により発行された紙幣です。
在日米軍が使用しており、日本では主に沖縄で短期間の間使用されていました。
この軍票は我が国において唯一外国発行の軍票が法定通貨となった事例です。
B20円券はA1円券より人気があり、価値も高い傾向にあります。
平均は数千円で取引されることが多いですが、美品になると一万円を超えることもありますので、取引前には状態を確認しておきましょう。
[大正兌換銀行券]大正武内5円(たいしょうだかんぎんこうけん たけのうち5えん)
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希少価値 | ★★☆☆☆ |
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相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 大正5年 / 1916年 / 大正時代 | |
素 材 | 紙 |
大正兌換銀行券とは、大正時代に日本銀行により発行された紙幣です。
第一次世界大戦の影響で、日本は空前の好景気になったため、紙幣での取り引きを円滑に行なう目的で、20円紙幣が新たに発行されるようになりました。
兌換券とされていますが、大正6年から30年まで、日本の金本位制度が停止していたため、銀貨等への交換は行なわれませんでした。
大正兌換銀行券は、状態などにより価値が変わってきますので、信頼のおける買取業者に査定してもらうと良いでしょう。
昭和政府紙幣(しょうわせいふしへい )
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希少価値 | ★★☆☆☆ |
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相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | 昭和13年 / 1938年 / 昭和時代 | |
素 材 | 紙 |
昭和政府紙幣とは、戦前から戦後にかけて、50銭貨幣の代わりに発行された紙幣です。
年代順に、富士山、靖国神社、板垣退助の紙幣が存在し、さらに靖国神社には、戦前、戦後で「大日本帝国」と「日本帝国」の2種類が存在します。
昭和政府紙幣は、1953年に「銭」という単位がなくなるのと同時に、通用が廃止されました。
古札の場合は、その状態により価値が変わってきますので、お持ちの昭和政府紙幣を売る予定があれば、信頼できる鑑定士にお願いして調べてもらうと良いでしょう。
明治通宝(めいじつうほう )
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希少価値 | ★★★★☆ |
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相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
時代背景 | 明治5年 / 1872年 / 明治時代 | |
素 材 | 紙 |
明治通宝は、明治政府によって発行された紙幣です。
この紙幣の印刷は、当時最先端の印刷技術を用いてドイツで行なわれたため、ゲルマン札とも呼ばれています。
明治通宝には、10銭から100円まで9種類の額面がしますが、100円札と50円札に限っては、いまだ古銭市場に出回ったことがなく、その価値は数千万円にもなると予想されています。
貴重な明治通宝ですので、換金する際には古銭買取の専門業者に査定依頼をだして、正確な価値情報を確かめましょう。
藩札 越前福井藩(はんさつ えちぜんふくいはん)
江戸時代の日本では、貨幣不足を補う等の目的で、各藩独自の紙幣が発行されていました。
その中でも、初期に発行をされた物が、越前福井藩発行の銀拾匁札です。
その材料としては、五箇村ですかれた越前和紙が利用さていました。
越前和紙と日本の紙幣の歴史は、切っても切れないもので、昭和に発行された紙幣にも、越前和紙の技術が使われています。
越前福井藩発行の銀拾匁札は、歴史的にも貴重な古札になりますので、換金をお考えの際には、鑑定士が在籍している古銭買取の専門店に査定依頼をすれば確かでしょう。
太政官札(だじょうかんさつ)
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希少価値 | ★★☆☆☆ |
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相場価格 | 10,000〜49,999円 | |
時代背景 | 明治元年 / 1872年 / | |
素 材 | 紙 |
太政官札とは、明治元年に明治政府により発行された紙幣で、10両、5両、1両、1分、1朱の5種類の金種がありました。
当初は13年間の発行期限でしたが、成立したばかりの新政府の信用をよりどころにする紙幣であることや、偽札が出回ったことによって受け入れられなくなり、明治12年までに新紙幣などへの交換が行なわれました。
交換されず民間に残った太政官札は、古銭として価値のある物になっていますので、古銭商などの古銭買取業者で売ることができます。
ぜひ信頼できる鑑定士にお願いして、一度は調べてもらうと良いでしょう。
シベリア出兵軍票(しべりあしゅっぺいぐんぴょう )
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希少価値 | ★★★☆☆ |
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相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
時代背景 | 大正8年 / 1919年 / 大正時代 | |
素 材 | 紙 |
シベリア出兵軍票とは、第一次世界大戦中に日本政府により発行された疑似紙幣の一種です。
額面としては、10銭、20銭、50銭、1円、5円、10円の7種類が発行されましたが、5円と10円については、実際の流通量が発行数の4割程度にすぎず、政府による回収もよくなされたため、コレクターの間で非常に価値の高い物となっています。
貴重なシベリア出兵軍票をお売りになる場合には、鑑定士が在籍している古銭買取の専門店に依頼することが重要です。
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