中華統一後の環銭
環銭(かんせん)は、中国の春秋戦国時代には魏(ぎ)や秦(しん)でのみ使用されていましたが、紀元前221年に秦が中国統一を果たすと、春秋戦国時代には乱立していた貨幣も全国的に統一され、全国レベルで環銭が使われるようになりました。
丸形に穴が開いた形状は、現代の日本でも5円玉や50円玉にも適用され、日本の貨幣のルーツがうかがえます。
環銭という古銭の価値は歴史的には高いものですが、現代の古銭市場での価値はほとんどなく、日本の古銭の買取市場には出回っていない貨幣です。
丸形に穴が開いた形状は、現代の日本でも5円玉や50円玉にも適用され、日本の貨幣のルーツがうかがえます。
環銭という古銭の価値は歴史的には高いものですが、現代の古銭市場での価値はほとんどなく、日本の古銭の買取市場には出回っていない貨幣です。
人気のある中華統一後の環銭
五銖銭(ごしゅせん)
希少価値 | ★★★☆☆ | |
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相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | ||
素 材 | 銅 |
五銖銭は中国の古代に流通した貨幣で表面に「五銖」の文字が刻印されていることから五銖銭と呼ばれています。
国史上最も長期にわたり流通した貨幣として知られており、700年にわたって踏襲されました。
五銖銭には、五銖という文字が刻まれ、重さもその名の通り5銖ありました。
五銖銭はその後一時期を除いて、唐初頭まで用いられ続けています。
古銭などを取り扱っているお店で販売しているものもありますが、レプリカも多いようなので古銭買取のプロに査定してもらい見極めてもらうのが確実だと言えます。
半両銭(はんりょうせん)
希少価値 | ★★★☆☆ | |
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相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
時代背景 | ||
素 材 | 銅 |
秦の始皇帝が中国を統一する時代、お金は各地でばらばらの貨幣が使われていました。
そのため銭貨を統一することになり半両銭が生まれました。
円形で中央に四角い穴があいており、重量が当時の度量で半両であることから半両銭と呼ばれたのです。
古銭などを取り扱っているお店で販売しているものもありますが、レプリカも多いようです。
お手元の古銭の価値を調べたいのであれば、古銭買取のプロに鑑定してもらうのが安全と言えるでしょう。
貨泉 王莽銭(かせんおうもうせん)
貨泉は中国の新(しん)の王莽(おうもう)の時代に鋳造した銅貨で、丸い形で中央に四角い孔があいておりその孔をはさんで貨泉の文字が刻まれています。
日本でも弥生時代の遺跡から貨泉が出土しています。
かなり古い時代の品ですが日本での愛好家が少ないということ、素材が銅で原価が低いことから、買取価格は期待できません。
通品は数百円程度で売買されています。
ただ海外のコレクターには人気がある場合もあります。
プロの鑑定士でないと判断できないところもありますので、海外に詳しい専門家にきいてみるとよいでしょう。
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