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古銭の価値を下げないための保管方法を覚えよう!

寛永通宝
2023.09.18

古銭の価値を下げないための保管方法を覚えよう!

今、投資として古銭(アンティーク・コイン)をコレクションする人たちが増えているそうです。

古銭というのは、その名のとおり「古い銭」ですから、当然ながら汚れている状態、傷がついている状態が普通だと思いますよね。
人によっては、空き缶に、じゃらじゃらっと古銭を入れているという人もいます。

自分で楽しむだけならそれでいいかもしれませんが、投資対象として考えるならば、保存状態によっては残念な結果になる場合もあります。

以前、「古銭を高く売る」(http://古銭価値情報.com/kaitori)でも書きましたが、改めて、古銭の価値を下げない保管方法をご紹介したいと思います。

 

古銭の価値を保つために

古銭を高く売りたいのであれば、きれいな状態を保つことが大事なはずだと誰もが思うことでしょう。
古銭はもちろん金属ですから、以下の点に注意して保存しなければいけません。
手垢などの汚れをつけて放置してしまうと、劣化が激しくなります。
高温多湿の場所に保管すると、劣化や変色の原因になります。

それで、市販のコレクション用の各種ケースを利用すると、こういった問題を避けることができますし、ジャンルごとに整理するのも容易になります。
カビなどを防ぐため、風通しのよい場所に保管し、カビ防止剤を使うのもいいかもしれません。

 

クリーニング方法

では、劣化の原因となる汚れがついていたら、どうしたらいいのでしょうか?
重曹水で煮込み、やわらかな布で拭き取るという方法は既に紹介していますが、ほかにも、眼鏡屋さんにおいてあるような、超音波洗浄機を使う人もいるそうです。


さらに、沈没船などから回収した古銭のサビと、その原因を処理するための方法として、電解還元というものがあるそうですが、水酸化ナトリウムを使うことや、処理にとても時間がかかるそうですから、個人としてそこまでする必要はないかもしれませんね。

さて、ここで一つ問題があります。
どんな古銭でも洗浄したら価値が上がるのでしょうか?

見た目をよくするため、ピッカピカに磨きあげたら、価値はもっと上がると思いますか?

実は、そうではないんです!
現状維持も大事な場合がある
古銭収集家の間では、「汚れも価値の一つ」と言われています。
サビの出方や色までもが、古銭の持つ美しさの一つなのです。

もし、さびを無理に落としてしまうとどうなるでしょうか?

表面を大きく削った結果、硬貨が薄くなり、文字などの見た目が大幅に変わってしまいます。
積み重なってきた歴史そのものが消えてしまう結果になるのです。
きれいにした結果、逆に古銭の価値を下げてしまいます。

また、古い時代の穴銭については、どんなに磨いたとしても最初の状態に戻すことは不可能ですから、これ以上状態を悪くしないためには?と考えたほうがいいでしょう。
注意点として、このほかにも、金貨は簡単にクリーニングできるものではなく、また、クリーニングの有無によってグレードが下がり、価格に影響を及ぼす場合もありますから、避けたほうが無難です。

近代硬貨については、表面を削ること自体が違法行為になってしまうので、絶対に削ったりしないでくださいね!
古銭は、その保存方法、扱いによって価値が大きく変化してしまいますから、適切な管理を行なう必要があります。
古銭はデリケートな物ですから、正しい管理の知識を身につけて保存方法を検討していきましょう。

古銭の保存方法のまとめ

●重曹水での煮沸や超音波洗浄機で汚れを落とす
こすり洗いは避けましょう。

●酸素や水分に触れさせない
酸素は表面を酸化させ、変質をもたらします。

●密閉性が高い容器の中に古銭を入れる
脱酸素剤を入れて保管しましょう。
乾燥剤も入れるならベストです。

●十分に密閉度が高いケースを使用する
液体やガスも遮断できる性能を持っているものを使用しましょう。

●保管場所は適度な換気を行う
周辺環境が汚染されていると、変色などが発生します。

 
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