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地方貨幣

地方貨幣
地方貨幣のイラスト
地方貨幣(ちほうかへい)は、戦国時代から江戸時代の初期にかけて、各藩が自国領で流通させていた独自の貨幣の総称です。地方貨幣が流通していた期間は約150年間で、徳川幕府の貨幣政策により、貨幣が幕府が鋳造したものに統一されるまで各地方で流通していました。地方貨幣の中でも金銀で鋳造されたものは、領国貨幣(りょうごくかへい)と呼ばれ、現在では貴重で古銭の価値が高いものになっています。領国貨幣で特に有名なものは、豊臣秀吉が鋳造させた天正長大判で、保存状態がいいものは、現在の古銭の買取では、5,000万円以上の値が付くこともあります。

人気のある地方貨幣

琉球通宝 半朱(りゅうきゅうつうほう はんじゅ)

琉球通宝 半朱(りゅうきゅうつうほう はんじゅ):表 琉球通宝 半朱(りゅうきゅうつうほう はんじゅ):裏 希少価値★★☆☆☆
相場価格10,000〜49,999円
時代背景 文久3年 / 1863年 / 江戸時代
素 材

琉球通宝半朱とは、琉球の救済を目的として、薩摩藩によって鋳造された地方貨幣の一種です。円形に四角い穴を持つ銅銭で、32枚で1両として通用しました。刻印は両面ともに篆書体が用いられ、表面には「琉球通寶」、裏面には「半朱」と記されており、側面には薩摩藩で鋳造されたことを示す「サ」の字が刻印されています。琉球通宝は、字形の差によっても価値が変わりますので、換金をお考えの場合には、古銭買取のお店にご相談ください。

大世通宝(たいせつうほう)

大世通宝(たいせつうほう):表 大世通宝(たいせつうほう):裏 希少価値★★☆☆☆
相場価格
時代背景 享徳3年頃 / 1454年 / 室町時代
素 材

大世通宝とは、琉球王国の国王である尚泰久が発行した琉球独自の銅銭で、その銭銘は、尚泰久の神号である「大世主」から取られています。この銅銭は、日明貿易で用いた永楽通宝をもとに作成した鋳型で鋳造されたため、「大世」と「通寶」の書体に、表情の差を見て取ることができます。大世通宝も、ほかの古銭同様、状態などにより価値が変わってきますので、お売りになりたい場合には、古銭買取の専門店を利用することが大切です。

世高通宝(せこうつうほう)

世高通宝(せこうつうほう):表 世高通宝(せこうつうほう):裏 希少価値★★☆☆☆
相場価格1,000〜9,999円
時代背景 寛正元年 / 1461年 / 室町時代
素 材

世高通宝とは、「琉球三世銭」の一つで、琉球王国の尚徳王時代、永楽通宝を原型として独自に鋳造された銅銭です。銭銘は尚徳王の神号である世高王から取られたとされています。首里城の発掘現場からも発見されており、出土品の年代推定にも用いられています。古銭は歴史的にも貴重で、価値の高い物ですので、コレクションの整理など、換金をお考えの場合には、ぜひ、古銭買取の専門店に査定をご依頼ください。

細倉当百(ほそくらとうひゃく)

細倉当百(ほそくらとうひゃく):表 細倉当百(ほそくらとうひゃく):裏 希少価値★★★☆☆
相場価格50,000〜99,999円
時代背景 文久3年 / 1863年 / 江戸時代
素 材

細倉当百とは、仙台藩の細倉鉱山で通用した、約6センチ四方の正方形、重さ約180グラムという大型の貨幣です。表面には「細倉當百」、裏面には奥州藤原氏、藤原秀衡の花押を模した「秀」の文字が刻印されていますが、鉱山で産出された鉛で鋳造されているため、刻印がきれいに残っている物は少ないようです。古銭は、その状態や書体などによって価値が変わりますので、換金される場合には、古銭買取に実績のある、信頼できるお店をご利用ください。

盛岡銅山(もりおかどうざん)

盛岡銅山(もりおかどうざん):表 盛岡銅山(もりおかどうざん):裏 希少価値★★★★☆
相場価格50,000〜99,999円
時代背景 慶応2年 / 1866年 / 江戸時代
素 材

盛岡銅山は、盛岡藩の中で通用した地方通貨の一種です。小判型に四角形の穴が開いた穴銭で、表には「盛岡銅山」、裏には「百文通用」と刻印されています。この貨幣は、天保通宝の密鋳を目的としていたこともあり、鋳造数が少ないようです。そのため、価値が非常に高く、真贋のはっきりした物が160万円以上で取り引きされた記録もあります。鑑定書のない古銭をお売りになりたい場合には、まず、古銭買取の専門業者に査定の依頼をしてみることをおすすめします。

金円世宝(きんえんよほう)

金円世宝(きんえんよほう):表 金円世宝(きんえんよほう):裏 希少価値★★★☆☆
相場価格10,000〜49,999円
時代背景 文明2年 / 1470年頃 / 室町時代
素 材

金円世宝とは、琉球王国の尚円王時代の銅銭で、その鋳造目的は、日明貿易で用いられた永楽通宝の不足をまかなうためであったようです。表面には「金円世寶」と刻印されており、裏面は無紋です。「大世通宝」、「世高通宝」、とともに、「琉球三世銭」とも呼ばれています。金円世宝の鋳造枚数自体、あまり多くはなかったようですので、貴重な古銭といえます。換金をお考えで、相場や価値がわからずご不安の場合には、古銭買取専門のお店にご相談ください。

仙臺通寳(せんだいつうほう)

仙臺通寳(せんだいつうほう):表 仙臺通寳(せんだいつうほう):裏 希少価値★☆☆☆☆
相場価格500〜999円
時代背景 天明4年 / 1784年 / 江戸時代
素 材

仙臺通寳とは、仙台藩により鋳造された地方銭です。素材には、藩内で多く産出されていた鉄が用いられました。また、銭貨の形が丸みを帯びた四角形となっているのも特徴的です。仙臺通寳は、鋳造されていく中でしだいに小型化したため、23ミリ以上の物から、20ミリ程度の大きさの物が存在しています。仙臺通寳の換金をお考えの場合、古銭買取の専門業者に持ち込むことが一番簡単で、安心な方法になります。

琉球通寶(りゅうきゅうつうほう)

琉球通寶(りゅうきゅうつうほう):表 琉球通寶(りゅうきゅうつうほう):裏 希少価値★★★☆☆
相場価格10,000〜49,999円
時代背景 文久2年 / 1862年 / 江戸時代
素 材

琉球通寶は、江戸幕府の認可を得た薩摩藩により鋳造された銅銭です。天保通宝によく似た小判形の當百と、円形の半朱があります。書体の変化や、使用している銅合金の色の変化も豊富で、中には10万円以上の価値を持つ物も存在します。このように、分類の多い古銭の価値は、ぱっと見では判断しづらいものですから、もしも琉球通寶をお売りになりたい場合には、古銭買取の専門店で鑑定してもらうことが重要になります。

箱館通寶(はこだてつうほう)

箱館通寶(はこだてつうほう):表 箱館通寶(はこだてつうほう):裏 希少価値★☆☆☆☆
相場価格500〜999円
時代背景 安政3年 / 1856年 / 江戸時代
素 材

箱館通寶とは、幕末に鋳造された鉄製の銭貨です。日本の開国に伴い、函館港での貿易の利便性を図るため、地方貨幣として鋳造されました。今まで日本で用いられた多くの穴銭と違い、中央の穴が円形となっているのが特徴です。また、中央の穴が八角形となっている試鋳銭は、価値の高い物とされています。箱館通寶も他の古銭同様、書体などの差により価値が変わってきます。箱館通寶の換金をお考えの際は、古銭商など、古銭買取の専門店にご相談されてください。

秋田波銭(あきたなみせん)

秋田波銭(あきたなみせん):表 秋田波銭(あきたなみせん):裏 希少価値★★★★☆
相場価格10,000〜49,999円
時代背景 文久2年 / 1862年 / 江戸時代
素 材

秋田波銭とは、現在の秋田県にある阿仁鉱山で用いるために鋳造されたとされる銅銭です。銭貨の中央に穴が開いておらず、銭貨の外周を飾る縁もないという、独特の外見を持っています。表面にはその名前のとおり、青海波の波模様が描かれており、そのため、波銅とも呼ばれています。秋田波銭は価値の高い古銭ですので、お売りになる場合には、古銭の買取を専門に行なう業者に依頼することが大切です。

筑前通宝(ちくぜんつうほう)

筑前通宝(ちくぜんつうほう):表 筑前通宝(ちくぜんつうほう):裏 希少価値★★★★☆
相場価格50,000〜99,999円
時代背景 1863年 / 文久3年 / 江戸時代
素 材

筑前通宝とは福岡藩により鋳造された、天保通宝によく似た小判型の穴銭です。江戸幕府から地方銭として発行の許可が出なかったため、試鋳銭のみの鋳造となっていますので、現存数がとても少なく、非常に貴重な古銭だといえます。その希少性から、近年になってから作られたレプリカも多く存在しますので、お売りになる場合には、その価値や相場をよく理解している古銭買取店に鑑定をしてもらうことが大切となります。

秋田鍔銭(あきたつばせん)

秋田鍔銭(あきたつばせん):表 秋田鍔銭(あきたつばせん):裏 希少価値★★★☆☆
相場価格1,000〜9,999円
時代背景 文久3年 / 1863年 / 江戸時代
素 材

秋田鍔銭とは、久保田藩により鋳造された地方銭の一種です。名前のとおり、刀の鍔のような形状をしていますが、これは久保田藩主佐竹氏の所有する鍔をモデルにしたとされています。銭貨の背面に八卦の模様があることから、八卦銭とも呼ばれています。この古銭は、表面に描かれた鳳凰の尾の長さによって数種類に分類されており、それぞれ価値が違っています。秋田鍔銭を換金されるときには、古銭の買取をしてくれる専門店に鑑定を依頼することが大切になります。

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